空とぶ馬と七人のきょうだい モンゴルの北斗七星のおはなし
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空とぶ馬と七人のきょうだい モンゴルの北斗七星のおはなし
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2021年6月25日
文:イチンノロブ・ガンバートル 絵:バーサンスレン・ボロルマー 訳:津田紀子
定価:1,760円(本体1,600円+税)
ISBN978-4-86702-060-9 C8797
対象:小学校低学年から
ページ数:32ページ
サイズ:25.5×22cm
モンゴル民話を下敷きにした、雄大なお話。北斗七星がどのようにできたのか、モンゴルの人々の星への思いを形にした、昔話風の語りが楽しい、読み聞かせにもぴったりの絵本。
昔、空に星はなく、夜は暗闇におおわれていたころのお話。モンゴルの草原では、王様が七人の美しい王女と暮らしていました。王女たちが姿をあらわすと、夜でも暗闇に光がともされたように明るくなります。それを見た鳥の王ハンガリドが王女たちをさらってしまい、下界は大騒ぎ。王は祈禱師のお告げにより草原に住む七人の兄弟の力を借ります。七人はそれぞれ、力持ちだったり、足が速かったり、聴覚に優れていたり、という特技を持っており、その力を使って、ハンガリドをやっつけ、王女を助けるのですが……。
<作家、画家、訳者紹介>
イチンノロブ・ガンバートル Ichinnorov Ganbaatar
モンゴル文化芸術大学美術部卒業。2004年、第14回野間国際絵本原画コンクールで奨励賞を授業。大学時代の同級生でもあるボロルマーと共同して、絵本や紙芝居を多数創作している。紙芝居に『おばあさんとマンガス』(童心社)、絵本に『ゴナンとかいぶつ モンゴルの昔話より』(偕成社)、『トヤのひっこし』、『モンゴル大草原800年』(ともに福音館書店)などがある。
バーサンスレン・ボロルマーBaasansuren Bolormaa
モンゴル文化芸術大学美術部卒業。2008年に来日し、日本を拠点に絵本作家、イラストレーターとして活躍している。2004年第14回の魔国際絵本原画コンクールにおいて『ぼくのうちはゲル』(石風社)がグランプリを受賞。2013年ボローニャ国際絵本原画展入賞など、受賞多数。絵を手がけた絵本に『バートルのこころのはな』『かしこいのはだあれ?』(ともに小学館)、『うさぎのみみしばり』(鈴木出版)などがある。
津田紀子 つだ のりこ
早稲田大学卒業後、モンゴルでモンゴル語と児童文学を学ぶ。ウランバートル大学大学院修士課程修了。モンゴルの児童文学の研究・紹介につとめ、ガンバートルとボロルマーの共作絵本の翻訳者としても活躍。